風邪や喘息、花粉症などで咳をたくさんしていると脇腹を傷めることがあります。
来院される患者さんで「風邪を引いて咳をしていたら左の脇腹が痛くなりました」、または「花粉症で咳をたくさんしていたせいか、呼吸をするときに脇腹が痛くなります」といって来られる方がたまにおります。
強い咳や何度も咳をしていると、呼吸時に働く外肋間筋や内肋間筋などの筋肉に負荷がかかり損傷しやすくなります。
気づいたら呼吸をするときに脇腹に痛みがでるといった場合は、呼吸時に働く筋肉を損傷している可能性があります。
咳やくしゃみを何回も繰り返してしていると、呼吸時に働く内肋間筋や外肋間筋に負荷がかかり傷める場合があります。
咳や呼吸時に脇腹に痛みがあったり、じっと座っているときにズキズキ痛みがしたり、体をひねったり動かしたりする時に痛みが出る場合は、大方この呼吸筋を傷めている可能性があります。
さらに、咳やくしゃみをしている強度が強かったり、期間が長くなるとまれに肋骨の疲労骨折を起こす場合もあります。
自宅でできる応急的な対処法としては、
①痛みが出るところに冷シップを貼り安静にする
②重い物を持ったり体をひねったりなど、痛みの出る動作は控える(痛みが出る姿勢も同様に控える)
③痛みが強い場合は、バストバンド(なければ腰痛ベルトでも可)を痛みが出るところを中心に巻く(寝るときは外す)
の3つの対処をしていれば、患部の負担は和らぎます。
そして、数日経っても痛みが引かないようなら早めに接骨院や整形外科などの医療機関を受診して、症状に合った適切な治療を受けることをおすすめします。
放っておくより専門的な治療を受けた方が、患部の治りは早くなります。
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