Blog記事一覧 > ぎっくり腰、腰痛、坐骨神経痛 > ぎっくり腰を起こした直後にマッサージをすることは厳禁です
ぎっくり腰というと一般的には、痛みのためその場でうずくまって動けない状態をイメージする方が多いかもしれませんが、痛みの程度は様々です。
もちろん痛みで動けないくらい強い場合もありますが、軽い場合はすこし痛いくらいで普通に動ける時もあります。
この時に注意しなければならないのが、少し痛みが出たからマッサージをすれば良くなるだろうと思って自分で押したり揉んだりしてしまうことです。
筋肉疲労や肩こりでは、そのようにマッサージやストレッチをすることにより硬くなった筋肉が緩み楽になるかもしれません。
ですが、ぎっくり腰は筋肉などの軟部組織が損傷して炎症を起こしている状態なので、そこにマッサージやストレッチなどをしてしまうと良くなるどころかかえって傷口を大きくすることになり、確実に悪化します。
そのように翌日になって悪化したと言って来院される患者さんはたまにおります。
まだ自分で軽く揉むくらいなら、悪化する程度も少し症状が強くなるくらいかもしれませんが、一番やってはいけないことがぎっくり腰になった直後に40分なり60分のマッサージ屋さんでマッサージを受けることです。
たとえ痛みがその時は軽いからといっても、それだけしっかりマッサージされてしまうと傷口はもちろん大きくなり、炎症はかなり強くなります。
施術が終わった直後は気持ちが良いかもしれませんが、翌日それで動けなくなったなどという話も聞いたりします。
マッサージ屋さんの目的は疲労回復やリラクゼーションであって、治療ではありません。
そのような事が実際に問題になったのかどうかは分かりませんが、近頃は百貨店やデパートのマッサージ屋さんで「痛みなど症状がある方はご遠慮ください」などといった文面が貼ってあるのを見かけたりもします。
ぎっくり腰や腰痛など急に痛みが出た場合は、自分で揉んだりストレッチはせずに、またマッサージ屋さんでもなく病院や整形外科、または接骨院を受診することをおすすめします。