最近は住宅も洋風化が進み、和室がある家も徐々に少なくなってきているのではないかと思います。
それにちなんで、正座をする機会も昔と違って少なくなり椅子に座る機会が増えています。
それはそれで良いのですが、たまに患者さんから「正座の姿勢はした方が良いのですか?」と質問されることがあります。
正座の姿勢は膝の関節、足首の関節のストレッチにもなりますので姿勢としては悪くありません。
むしろ、可動域(関節の動く範囲)が狭くならないためにもたまにその姿勢をした方が良いくらいです。
でも一つ注意しなければならないことは、膝や足首など関節を傷めている時、または痛みがある時などは厳禁です。
その場合、痛みを我慢できるからといって無理に正座をしてしまうとほぼ確実に症状が悪化します。
何かしら症状がある方は、その症状が回復して痛みを感じなくなってから正座をするのが理想です。
すこし長く正座をすることによって、背筋や腰周辺の筋肉の維持や強化にもなります。
徐々にしなくなりつつある正座の姿勢ですが、このように良い点もそれなりにあります。
健康な方はテレビを見る時や洗濯物をたたむ時など、ちょっとした時間を利用して正座する機会を作るのも良いと思います。