日々、患者さんの施術にあたっているとたまに、「どのような枕が良いですか?」といった質問をされることがあります。
このような質問をされる方は、大概、「寝る前は何ともないけれど朝起きた時に首の痛みを感じるのです。」と言われる方が多いです。
現在市販されている枕は多種多様です。高反発や低反発、固いもの、柔らかいもの、中心がへこんでいるものなど色々な種類の物がありますね。
私が考えるには、一般的に販売されているごく普通の枕であればさほど問題はないと思います。
ごく普通の枕とは、柔らか過ぎずに固すぎず、高反発や低反発でもなく、形も中心がくぼんでいたりと変わった形をしていない、よく見かける長方形の枕のことです。
寝違えは別として、朝起きた時に首に痛みがあるということは枕が原因ではなく、首に問題があることが多いです。
どういうことかといいますと、頸椎にゆがみがあったり、首周辺の筋肉の緊張が強く柔軟性がなくなってる場合は必然的に可動域が狭くなるため、首に負担がかかりやすく枕が少しでも高かったり低かったりするとその負荷に対応できずに朝起きた時の痛みになるということです。
逆にいうと、頸椎にゆがみがなく、首周辺の筋肉の柔軟性があり可動域が広い方は、多少の枕の高低差や形が悪かったとしても可動域が広いためその負荷に対応できるので、朝起きた時の痛みにはならないということです。
朝起きた時に首の痛みがあり、枕を変えたほうが良いのかなと悩んでいる方は、枕を変える前に首に問題がないか調べてもらい、問題があるなら治療を受ける事をおすすめします。
当院に起こしになられる患者さんでも、上記のような症状なら枕を変えずに症状が改善していっている方がほとんどなので、首に問題があることが多いと考えております。