Blog記事一覧 > ぎっくり腰、腰痛、坐骨神経痛 > 腰痛に冷湿布は効果があるか?
腰痛で来院される患者さんから「冷シップは貼っておいた方がよいですか?」、または「腰痛に冷湿布は効果がありますか?」と言ったようなことを聞かれることがあります。
結論から言いますと急性期の腰痛(傷めて間もないもの)には効果がありますが、慢性期の腰痛(傷めて数か月が経過したもの)にはあまり効果がありません。
ぎっくり腰など急に傷めた腰痛では、筋肉などの軟部組織を損傷しているのでそこに炎症が起こります。炎症が起きて熱をもっているので、冷湿布で冷やして、また鎮痛成分も入っているので痛みが早く軽減しやすいです。
急性期の腰痛でも冷湿布を貼るのは傷めてから2~3日、または1週間くらいにしてそれ以降は貼らない方がよいです。長くても負傷してから1週間くらいにしておかないと、その頃には炎症が治まってくることが多いのでそれ以上長い期間貼っているとかえって回復が遅くなります。
逆に数か月以上経過した腰痛では炎症自体は治まっていることが多く、患部周辺の筋肉の緊張のため血流が悪くなって痛みがでていることが多いので、この場合冷やすより温めた方が効果的です。
お風呂のお湯にゆっくり浸かったり、温湿布やホッカイロを患部に当てたり、または症状によってはウォーキングなどの有酸素運動をした方が早く回復する場合もあります。
どちらの腰痛にしろ、冷湿布を貼れば劇的に回復するというものではありません。ですので、腰痛を起こしたら湿布を貼って様子をみるのもよいですが、あまり改善しないようなら早めに接骨院などの治療院で適切な治療を受けることをお勧めします。